左利きの融心さん

御先祖様を探し始めた若僧です

家系図作成記その⑨(失踪した祖父)

祖父が入信していたと言う宗教団体を見つけ、私は本部に連絡を取りました。

祖父と同居していた女性は、その団体の幹部だったらしく、その名前を辿って見つけ出しました。残念ながらその女性は亡くなっていましたが、祖父の事は分かりました。

 

私は、古くから伝わるお寺の修行僧です。大きな宗派で真言宗と言う宗派です。私の祖母の実家は代々真言宗で、祖父の家も代々真言宗でした。その為、新宗教と呼ばれる団体への先入観もあり、きっとT彦は最後、H家とも上手く行っていなかったのだろうなと思いました。

しかし私は僧籍がある為勧誘される心配もなく、また、特に先入観もありませんでした。その宗教団体は特に悪い事もしていないし、人の為に尽くし、神仏を信仰すると言う心を持っていると分かったからです。

 

本部の電話に出られた方はとても親切で丁寧な方でした。祖父について分かっている事を全て調べてくれました。

 

そして私は、祖父のお墓を突き止めることができました。しかしそのお墓に、あの女性は居ませんでした。施主(お墓を建てた人)もその女性ではありませんでした。