左利きの融心さん

御先祖様を探し始めた若僧です

家系図作成記その⑧(失踪した祖父)

私は、祖父と同居していたと言うその女性と話をしたいと思いました。

なぜ私がここまで祖父の事を調べようと思ったのか、それには理由があります。

まず、祖母も家を出てからの祖父の事を知らない為、私は今回見つけた書面での祖父しか知らない。それは悲しい事で、祖父の人間性を疑うようなもので、そんな現実を簡単に受け入れられなかったのです。

また私と亡き父親は、写真に映る祖父によく似た姿をしています。祖母もそれを認めています。この世でこんなにも似た人はいません。どんな人なのか知りたいものです。私の短所や長所も少なからず似ているであろうし、ピンチな時にはどのように切り抜けていく人だったのかを知り、私が生きていく上での参考にしたいと思いました。

そこでまずは、祖父と最後に過ごしたであろう祖父と同居していたと言う女性に連絡を取ることにしました。年齢的には祖母より少し下の人なのでもしかしたら亡くなってるかもしれないと思いつつ、電話番号を見つけて連絡をしました。その人も祖母と同じで祖父以上に愛せる人が現れなかったのか、結婚をしていませんでした。その為、安易に電話番号を見つけることができました。

 

しかし、繋がりませんでした。コロナ禍で県外へ移動する事ができない為、その女性の近隣の人へ電話をかけてみました。すると、「もう何年か前から居ないよ」と。

 

終わった。消息不明だ…。

 

が、しかし。私の職業はお寺の修行僧。私は、祖母が言っていた、祖父は"違う宗教に入っていた"と言う言葉を思い出しました。

 

そして私は、やっとのことでその宗教団体を見つけ出し、電話をかけたのでした。

 

ここまでに2ヶ月弱の時間がかかりました。